書籍掲載のお知らせ Japan Creators2016

書籍掲載のお知らせです。

7/1 カラーズ編集様より発刊『Japan Creators2016』に掲載いただきました。

Capter2 Design 230p231p 見開き2p掲載です。

今、様々なシーンで活躍中のクリエイターが掲載されているクリエイターの図鑑的な書籍です。素敵なクリエイターさんばかりで参考になります!書店でお見かけの際は是非!
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第5回クリエイターEXPO出典させていただきました。

6/29〜7/1東京ビッグサイトにて開催された第5回クリエイターEXPO出典させていただきました。

会期中、当ブースにてお声掛けいただきました方々、パンフレットなど、お持ち帰りくださった皆様、誠にありがとうございました。

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今会期中は、以前にお知り合いになったお客さまも覚えていてくださり『お仕事ふれずですいません。』とわざわざ声をかけてくださったり、以前に手掛けたお 仕事で関節的に繋がっている方に出会えたり、名前を知っていてくれる方もいたり、『いつもブログ見ています。』と学生にインタビューされたり、、、、ほん の少しだけ東京が狭く感じた会期となりました。

クリエイターエキスポはお仕事もそうですが、それ以上にただただ良き出会いの場として期待しています!

早速、数件オファーもいただき実際にお仕事がスタートしております。

会期中に説明のために見て頂いた動画です。
この動画には、私のデザインの捉え方や考えが詰まっています。
『伝える』ということを体験化しています。

よろしければご覧ください。

音の視覚化-キヅキ-

良きご縁と思っていただけるよう、今後ともデザインと向き合い絶えず努力し続けてまいります。

略儀ではありますが、感謝の気持ちをこめ厚くお礼申し上げます。

10年目 フリーランスからデザイナーを始めてから

デザイナーを名乗って10年がたちました。

今回のブログは、その10年で思ったことや体験を全く持って主観的に長々と書きます。
お暇な方はお付き合いください。

10年前

10年前の私は、実を言うといささか夢見る少年でした。10年後にはこんなデザインをしていて、都心におしゃれな事務所を借りて、テレビにも出てたりなんかして、、とか馬鹿な想像していました。今では本当に馬鹿だなと思います。

実は、私は制作会社でデザイナーとして働いた経験がなく、ゼロからフリーランスのみでデザイナーを始めました。

この業界の流れとして王道と言えるのが、どこかのデザイン事務所で働きながらデザインの技術を学び、会社員時代の人脈を元に独り立ち。そんな流れのない私には、もちろん最初から仕事などありません。そこで私は、片っ端からデザインをしていると声をかけてまわりました!当初のデザインというのは、デザインと言ってよいのか分からないレベルでしたが、私の中では『やる』=『出来る』ということでした。出来ると口に出した瞬間に、出来なくてもそこからお客さんに提出するまでに鬼のように資料をあさり、人に尋ね形にしてきました。
当初は大変お世話になっていた恩師と、プロダクトデザイナーの方の知恵とお力を借りたり(今でも借りっ放し、、)しながらなんとかやってきました。今の私があるのも。この方々に助けていただいたおかげであると言っても過言ではありません。

上京

そんな大阪時代から7年ほど前に上京し、またゼロからのスタートを切りました。最初は就職活動をしたんですが、全くうまくいかず。。正直に言いますと、「君のやっていることはデザインじゃないね。」と、きついことを言われた経験もあります。でも、その言葉とくやしさを、バネに奮起できたのかと今では思っています。

就職できないならば、一人でやるしかないだろう!と落ちこぼれの開き直りで、必死で頑張りました。そして気づけば、自分の小ささと比較すると驚くほど大きな仕事に出会えたり、広告代理店を挟まず、背の丈以上の大手企業様とやりとりしていたりしてて、未だに半信半疑な毎日だったりしています。

そんな仕事ができるようになったのも、まだまだ実績などない時に、私の力を信じて『彼に任せておけば大丈夫だ』と言っていただいた方のおかげです。
そしてその他にも、自分の悪いところを指摘くださる方がいてくれたり、本当にそれが財産でラッキーなことだと思っています。

そんなこんなで10年です!なんとか妻子を持ちながらデザインと向き合えることが出来る生活ができています!

今、思うこと

10 年経って思うことは、始めた当初の理想とはほど遠く、正直まだまだです。日々、反省と供にデザインと向き合っています。今では過去に言われた「君のやっていることはデザインじゃない」という一言が理解できるようになりました。確かに当初の私はデザイナーと言える代物ではなかったかも知れません。いや、今でもそうなのかも。

仕事がなかった時代から比べると、ここ数年は生活できるだけの利益は出せるようになり、お仕事できるお客さまも徐々に大きくなってきて、少しいけてるのか!と勘違いを起こした時期も正直ありました。その当初の僕は、デザインのワークフローとしてきっちりとコンセプトから丁寧 に説明し、デザインのノウハウを織り交ぜ、しっかりと形にする。それで完結していると思っていましたし、うまく出来ていると思っていました。

ここ1、2年前からその頃の仕事をよく振り返っています。確かに間違っていないデザインをアウトプットはできてるかも知れません、ただ、そこにもっとこうすればいいスムーズにいったのでは、とか思う仕事もたくさんあります。

親切なデザイン

10年の中で今、私が思うことは、もっと親切な仕事をしたい。ということです。きれいごとでもなんでもなく、本心からそう思っています。いい人に見られたいとか、人柄を評価されたいということではなく、仕事が親切であると言うことです。

時にワークフローの中で、説明という部分があります。私は以前から極力専門用語などを減らし、お客さんにわかる言葉で伝えるということを心がけていました。 そして、それをデザインのノウハウと共に説明してきましたが、最近はそのノウハウってお客さんによってはうんちくになってしまっていたのかも、、、、と感じることがあります。過去にうまく最後まで形にならなかった案件、打ち合わせから進まなかった案件などは、ここに親切さが不足してしまっていたのかも知れないと感じています。

このデザイナーの言葉の力が不足したのがよくわかる事例が、五輪ロゴ問題にあったと思います。練り上げられたコンセプトは一般の人にはうんちくとなり、結果、擁護したのはデザイナー、批判したのは一般人という図式が露骨に二分化した事例だったと思います。(全てのデザイナーが擁護していた訳ではないですが、図式化する と)

あれ以降、コンセプトを設計することがデザインであり、コンセプトのないデザインはデザインではない。という記事をよく目にしました。

それってデザインの基本で特に声を大にして言うことではないでしょうが、なんとなくそれがよりデザイナーとノンデザイナーの間に壁を作ったような気もしなくもない。。コンセプトが走ってしまって危うい思いをしたことも、今となればあるなあと思ったり。。。コンセプトに忠実すぎると凄く複雑になったり、逆にありきたりになったり。。

「コンセプトをいくら積み重ねても、一瞬のひらめきのほうが勝ったりするのがビジュアル」

という言葉を過去に頂いたことがあります。今でも頭をよぎる言葉です。
だってデザインを見る人(ユーザー)って、コンセプトなんて知らないわけじゃないですか?練り上げたコンセプトって、その製作段階で凄く魅力的に見えがちで、それを崩すのって勇気が要りますから、実際盲目になりがちです。見る人の立場になってビジュアルが持つ力、わかりやすさを見落としがちになっていたことも正直ありましたね。。。それは細部にわたって親切さが足りなかったためです。

デザインの価値

あるミュージックジャケットのデザイナーが言っていました。
「歌手はその歌声で感動を与え涙を流すことが出来る、作家は、メロディーと歌詞で感動を与え涙を流すことが出来る。映像はストーリーによって感動を与え涙を流すことが出来る。しかし、同じ音楽のクリエイティブワークの中でジャケットデザインで涙を流させるような感動を与えたことはない。」

全くもってその通りで、デザイナーとアーティストの違いを感じたことは私も幾度とあります。そもそも同じ土俵ではなく、違うものだという定義は当然ながらあります。あるのだけれども、私は同じクリエイティブワークの中でデザインと私自身の力のなさをひどく痛感し、悔しくも思うのです。

そもそもデザインの目的とは違うのですが、嫉妬しちゃいますよね。

デザインは商業の中にあって、その土俵でこそ価値が生まれるのですが、そういう価値の可能性を秘めていない、とは言い切れない。その可能性ももっと創造できれば凄いですね。

伝えるために体験化

伝えるということは、クライアントさんにとってのお客さんに目をしっかりと向けるコト。ただ、そのためにはクライアントさんとの共有を深め、お互いが理解し、信頼関係を築くことができなければそのスタートにはたてない。いくら優れた提案も、そこが築けていないと結局は通らないし、通ったところでその後の屈折が生まれてしまいます。

理想とする関係性は同じ方向を向くコトでゴールを共有することですね。

37 そのためにデザイナーとしてできるコトは、クライアントさんにもユーザーさんにも理解を与える提案をすること。

その理解とは体験の中にあるとぼくは考えています。そのときにどう思った。失敗した経験。感動した。悲しかった。体験というのは、心に深く影響を与えますよね。
そこにデザインのヒントがある!そして、体験の中に答えを探します。

例えばこんな体験を与える動画とか作ってみたり。
音の視覚化-キヅキ-

 

今後の目標

親切な仕事がしたい。

もっと大きな仕事がしたいとかそういうものでなく、個人の仕事であっても、より良い仕事ができるデザイナーでありたいと心から思っています。

個人の力で仕事を受注することは、大変難しい。これは10年の中で嫌になる程経験しています。その中で得たことは、この人と仕事がしたい。と、いかに思ってもらえるかということ。それを僕は、人柄や接し方、親切な人であることが大事だと思っていました。もちろん今でも大切なことと思っていますが、親切な人=親切な仕事ではない。親切丁寧に相手のことを考え対価時間以上に提案を考え、自分の時間を捨ててでもレスポンスを早く行う。これが相手のためになると思っていたが、思い返せば一部自己満足になっていたところもある。ここまで努力したのだから、相手は満足するだろう。と思っていたこともあるかもしれないが、その努力は自分の力のなさを埋めるためのもの。であったところも、、、という心当たりがあります。
会社によって、デザインレギュレーションは正しく管理できるか。人によっては良かれと思った提案の数が多すぎると、かえって混乱を生む。

親切な仕事とは、私個人を離れ、デザインそのものが細部にわたって親切であるかということ。そこには人が使う、人が見る、人が理解する。

デザインのその先にはいつも人がいる。

しかしながら、そこに私の人柄は関係ないのである。デザインがその人といかにコミュニケーションが図れているか。それがデザインの良し悪しなんですね。

このデザインコミュニケーションが、私と仕事を結びつける。そうなることによる仕事がもっと増えた時に親切な仕事ができるデザイナーになっているのだろうと思う。
ご縁に助けられた10年間だから言えることかもしれません。その方々に私が返せるものは、ありがとうの言葉でなく、ありがとうと言ってもらえるような仕事をすることです。
そしてもっと広い視野で生活に触れ、デザインを通じて豊かにしたい。

 

最近AIでロゴデザインやWEBサイトを自動で作ってくれるサービスなんかも話題になっていますね。これからどんどんコンピュータが人の仕事をこなすようになるでしょう。そんな時代だからこそ、人にしかできないこと=人が人を想うこと。そのことを意識し、もっと認識できるきっかけになればより良いですね。

まだまだ未熟ではありますが、“親切なデザイン”ができるよう日々努力を続けますので、今後ともよろしくお願いいたします。

デザイン料金について 安いお見積もりは財布に親切ですが、、、

「デザインの見積もりって、値段違い過ぎません?」

例えばクラウドソーシングでロゴが2万で数十案、デザイナーに頼めば数案で数十万。どうしてこんなに違うんだろう?

「それは質の違いだからだよ!」

「ふーん、でその質の違いってなんなの?」

「と、とにかくかっこいいデザインはたかいんだよ!!」

お客さんはデザインの相場が不鮮明なことに迷うことがありますが、実はデザイナー側もデザイン料金の見積りには悩むことがあります。私の場合デザインの料金表みたいな、見積もりのテンプレートはありません。それは一件一件用途や予算に応じて、見積もりが変わるからです。

私もデザインを始めた当初はデザインの価値、安いデザインと高いデザインの違いに頭を悩ませていたトキがあります。

最近私はデザインをするうえで親切かどうか。豊かにするかどうかが大きな判断基準にあります。私の経験から出た回答として

 

安いデザインは財布に親切!

高いデザインはお客さまに親切!

 

ということです。今回は作り手の立場もふまえて、書いてみたいと思います。

名刺デザインを例にとってお話をしますね。
A.一万円300枚の名刺デザインです。紙は一般的な用紙を使って印刷します。印刷費も安価です。

B.5万円100枚の名刺デザインです。紙は黒く分厚く重厚感のある紙で、印刷方法には箔押し、そして四辺に銀色のインクを塗り合わせた特殊加工を施してします。印刷費は割高です。

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Bさんの名刺(私が現在使っている仕様)

このままではBはかっこいいですが、それ以外の魅力って感じないですね。配るコストも気にしてしまいます。

では一つこの両名刺に体験を与えてみましょう。

 

 

デザイナー、一郎さんと五郎さんの名刺交換物語

場所はビジネス交流会。たくさんの方々と名刺交換をします。

登場人物

Aの1万円名刺を配る一郎さん(人見知り)
Bの5万円名刺を配る五郎さん(同じく人見知り)
共にPCと向き合って来た腕はいいがコミュニケーションが苦手なデザイナーとします。

名刺交換の場所では限られた時間でより多くの人と名刺交換をしたいと思う方が多くいます。もちろんビジネスに繋げたいと思っている方が大半でしょう。A一郎さんB五郎さん共にたくさんの方と名刺交換ができました。その中身について

A一郎さん『たくさんの名刺交換ができて満足でした』

B五郎さん『たくさんの名刺交換ができ、たくさんの方とお話ができて満足でした』

結果として両人ともたくさんの名刺交換できたものの、五郎さんは名刺を話のきっかけに人見知りながらたくさんのヒトと話が出来ました。一郎さんは持ち前の人見知りを発揮し、中々会話の糸口を掴めませんでした。

ビジネス交流会での名刺交換って、結構一瞬の時間で終わりません?しかも何を話していいやら?見ず知らずの他人が合うのですから、何か話のきっかけって必要ですよね。そんな時に渡した名刺が特徴的ならどうですか?話のきっかけになりますよね。人見知りさんって、こういうところをいじってもらわないと、中々きっかけつかめないんですよ。

ビジネスって何を提供出来るかっ、て勿論大切ですけど、このヒトと仕事がしたいっ、て言うのもそれ同様に大切なことだと思います。そのためには口べたでも、何か話をすることがとても重要ですね。

またこの一瞬で、自分のセンスをPRするきっかけにもなりますね。Aの名刺のデザイナーとBの名刺のデザイナーどちらが好印象を与えてくれるでしょうね。

さらに名刺交換は、ここまでに終わらず。名刺交換をした後は多くの名刺を持ち帰りますよね。それって自分だけでなく渡した相手も同じです。

この会場に来ていた株式会社C社の三森さんは、その2月後にデザイナーが必要な案件が発生しました。その時に、そうだ!以前交流会で名刺をもらったぞ!と名刺ボックスを探すわけです!その時に見つけ易い名刺ってどれですかね?

例えば写真の様に、横から見た時に断面が一際大きくシルバーの断面なので、見つけ易い上に、『確かこれデザイナーだったな』ってなんとなくすぐわかりますよね。

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同じビジネス交流会に参加した、同じデザイナーのA一郎さんとB五郎さんですが、B五郎さんは見事ビジネスのチャンスを掴み、A一郎さんは逃してしまいました。
ちなみに、そのデザイン案件で得た報酬は50万円

一万円の名刺で50万円を逃し、5万円の名刺で50万円を得たのです。おしまい。。

 

 

 

長々とすいません!!この事例の様に実際に使うヒトのコト迄を想像し、使い手にとって価値を与えることをデザインの機能化と言っています。
『そのヒトにとって親切なのはどういったデザインか?』

デザイナーという職種の名刺をデザインするとなった際に、ぼくはこういった体験を想像します。その体験を想像すると親切な見積もりって5万円のほうかな、と思うのです。表面的な価値に捕われず、本来の価格対効果を見つめることが親切な見積もりかなあと。そのため、私はデザインの価格にメニューなどは設けていません。

使うヒトの予算やビジネス、目的に合わせて必要なデザインと見積もりを考えることが、重要であると考えています。

勿論、ただただ高い物を進めるわけではありません。その逆もしかりで、少ない予算でもより効果的な方法を提示するときもありますし、頂いた予算よりも少ない見積もりになることもよくあることです。そのため見積もりも、数通り出すこともあります。

追記

予算に頭を抱える日々。

これは、よくある悩みですが、例えばロゴデザインなどを引き受けた際にロゴだけではその効果を充分に発揮出来ないなあ。と経験から解ることがあるのです。名刺や広告に落とし込んで初めて機能するなと解っていながら予算の都合上、そこまで落とし込めないという状況もあることです。そこにストレスを感じている自分もいながらも、、無理矢理の予算捻出など勿論要求できません。そういったストレスを自分もお客さまも少しでも軽減できるようにお見積もりには頭を抱えなが何が親切であるかを日々考えているのが現状であります。少しでも親切なサービスを提供出来るように日々努力していきますのでまた何かのご縁がありました際はよろしくお願いいたします。

書籍掲載のお知らせCreator2016

宣伝会議発行[Creator 2016]という書籍に掲載頂きました。

クリエイターズインデックス欄にデザイナーとして過去製作実績の一部が載っています。

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作品掲載にご協力頂きましたクライアントさま誠にありがとうございました。

上から呼んでも山本山。下から呼んでも山本山。

新年明けまして、一ヶ月が経過しました。

昨年は第一子も生まれ、本年はおかげ様で非常に充実したスタートがきれました。
皆様どうぞ本年もよろしくお願い致します。

さて新年一発目の更新は、

『上から呼んでも山本山。下から呼んでも山本山。』です!

昨年は少し落ち着いた時間があり、デザインについて色々と考え悩むこともありました。

『デザインは生活の中にある。』そんな言葉を常に頭の中で考え、どうすれば使い易いか?どうすれば伝わるのか?どうすればもっと目を惹くデザインになるんだろう?と自分の仕事を振り返ってはダメ出しの毎日です。

『生活の中にある。』この言葉は凄くプロダクトだと想像し易い言葉で、例えば

これをグラフィック、平面のデザインに置き換えたときには読み易さとか意図の伝達というところに注力する。という部分に凄く目がいきがちで、生活に触れているかと言うと、少しうーんと感じてしまいます。

しかし、『生活の中にある。』ではなくもっと大きく『豊かにする。』という言葉に置き変えた時に何かモヤッとしていた物が凄くクリアになった気がしました。
私はデザインをするときにこれを使う人はどういった人か、どういう人の目に触れるのかを考えています。そしてこのデザインの先にある『人』と、どうコミュニケーションを図れるか。それが凄く大切なことだと考えています。

 

 

『名刺貰ったけど、、、繫がっていない人おおいなあ、、』

個人事業を経営していると、当然頂く名刺も多く、しかしながらその頂いた名刺の方と何かしらで繫がる機会は非常に少ない。すごく寂しいことだと思っていました。
そこで昨年から考えていたことを一つカタチにしてみたのが、年賀状です。
一方通行の年賀状ではなくて何か一緒にコミュニケーションを図れる手段はないかと考えてみました。届いた年賀状を見て、ちょっとワクワクしていただけないかなあ。と。。

じゃ、デザインを逆に完成させてもらおう!と思いました。
そして
年賀状=紙ではなく、webも利用してコミュケーションを図れないかと考えました。

感謝の気持ちを込めて少しだけワクワクしてもらえないかなあーと。

それで考えた年賀状が↓

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この年賀状には

[新年明けましておめでとうございます。突然ですが!!新年早々、重要なミスを犯してしまいました。。恥ずかしながら裏面に一本重要な線を引き忘れてしま いました。。。裏面では今まさに、おサルさんが落ちそうなのです。どこかに一本の線を引いておサルさんを助けていただけませんでしょうか?昨年も大変お世 話になりながらこのようなお願いごと、恐縮ではございます あなた様が引く一本の線でこのデザインは完成致します。ご協力頂ければ幸いです。]

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というメッセージが記載されています。
(印刷には風合いあるレトロな印刷法を使い文字がプリッと浮かび上がったり蛍光色を織り交ぜたインクを使用。遊び感溢れる仕様にしました。)

お猿さんのイラストに一本の線を足すことによって完成するビジュアルの答えをWEBと連動させ、その答えと共にお客様に対する感謝や自身のデザインに対する想いを告げる。またそれによるWEBページへのアクセスも目的の一つです。

答えページへ

おかげ様でこの年賀状を機に新しいお仕事やコンタクトを頂くこともできました。折角頂いた名刺を少しでも活用できて、新しい繋がりが増えたことがとても嬉しいです!!

 

はい。この発想こそ、『上から呼んでも山本山。下から呼んでも山本山』です。
年賀状において伝えたいメッセージは日頃の感謝です。でもこの紙で送る年賀状の目的を果たす方法は何もお宝くじ付き切手を貼って綺麗な、はがきを出すということではなくて、、、

つまり紙じゃくてwebでも良いわけで。今回はこの年賀状と言う素晴らしいコミュケーションツールを下から読んで見ました。

 

つまり『上から呼んでも山本山。下から呼んでも山本山』とは、

同じ着地点に対し、どう発想の転換ができるかです。今回の着地点は[新年の感謝の気持ちとご挨拶]。この着地点にゴールするために年賀状というコミュケーションツールを上から読むと紙でのアウトプット、下から読むとWEBでのアウトプット。

おそらく紙という枠の中では世の中には素晴らしいデザインが無数にあって、現在の世の中ではあらゆる手法がたくさんあり、素晴らしいデザインが満盈している。だから山本山を綺麗に書くこと(秀逸なビジュアルを追求)を競うのではなく下から読んでみる。でも大切なのことは、下から読んでもちゃんと”山本山“で、人と違う発送を求め過ぎてしまって着地点(目的)を見失ってはデザインではないですね。
差別化を図るあまり、まったく伝えたいこと(目的)が達成されない。下から読むと”山本山“。でも上から普通に読むと”本山本“になってしまうとそれは目的を果たしていないことになります。。。

大切なことはやっぱり上から呼んでも山本山。下から呼んでも山本山。ってことです。

こうやって平面デザインで図れるコミュニケーションは、利便性という点では 『生活の中にある』というのは難しい課題かも知れませんが『豊かにする』という広い視野で見ると、何も使うもの(プロダクト)でなくても、人を違った角度から楽しんでもらったり、一緒に何かをしたりなど間接的なコミュニケーションでも人を豊かにすることが出来るのかなあ。なんて思っています。

『豊かにする。』
この事を心掛けて今年一年もどうすればそのデザイン触れた方の生活や心が『豊か』になるのかを自分なりに考えていこうと思います。

『上から呼んでも山本山。下から呼んでも山本山』『豊かにしたい』、そんな課題がもしありましたら、いつでもご相談ください!!

E-mail info@firsty-g.com

TEL 050-3396-8467

FIRSTYGRAPHICS 泊裕一

http://firsty-g.com/

それでは本年も何卒よろしくお願い致します!

 

5.伝えること デザインでできること

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デザインでできること最後はその5=『伝えること』です。

ここまで『デザインでできること』では技術的な部分多く触れて記してしましたが、ビジュアルを構築する上で最も重要な要素は技術ではないです。

技術はあくまで装飾をきれいに見せるテクニックであり、極論を言えば、しっかりと機能したデザインであれば子供が書いた落書きでもよいのです。最も大切なことはそのビジュアルを通じてナニを伝えたいか?それが伝わる方法が最もふさわしいのが子供の落書きならそれが最も必要なデザインです。

そう言ってしまうと今までの技術的な話は意味がなくなってしまいますが、用は的を得たコンセプトがないと、いくら洗練されたデザインでもその効果が得られない。いわゆる機能をしないデザインになります。まずはそのコンセプトをしっかりと練り上げた上に今まで記したような技術を取り入れることで、より効果を得られるということです。

 

 

では、そのコンセプトを明確化するためにはどのようなことを行うか。

デザインの世界以外でもよく用いられる5H1W

・いつ(When)

・どこで(Where)

・誰に(Who)

・なぜ(Why)

・何を(What)

・どのように(How)

その中でも・誰に(Who) ・何を(What) ・どのように(How)この3点について触れてみたいと思います。

 

イメージ分布図

例えば、下記のような図を用いて

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その商品が持つ特性=何(What)とはどのような特徴なのかを探るために他社商品との関係性を図案化します。類似商品や対称商品の特徴を整理し、どのエリアに分布するのか?を図にすることで解り易くなり、新たな発見があるかも知れませんね。

 

 

 

 

 ターゲット別エリアマップ

さらに商品別ターゲットを検証し、誰に(Who)伝えたいのかを確認しながら

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自社商品と他社商品の関係性を把握しながら、自社商品が目指す的確なターゲットエリアをさぐります。

 

 

 

 

 

類似ブランドとの競争

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例えば、既存の高級ブランドとの類似エリアの商品を開発している場合は、その類似=ライバル商品に対し、既に顧客に浸透しているイメージと同類のデザインイメージを利用しターゲットに伝えるための戦略が考えられます。

あるいは、そのエリア内で全く別のブランド価値を模索し差別化を見い出す、などのデザイン戦略を図ります。

 

 

 

対称エリアで差別化

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イメージ分布図を用いればライバル商品の少ないエリアも明確化するため、他社との競合を避け「大人に憧れる若者に向けた新感覚商品」、若年層向けのクールなイメージエリアに着目した商品開発など、コンセプトから見直し戦略も考えられます。

こうしてお客様とともに確認し、共有を図りながらコンセプトを築き上げていきます。

そうした確認作業を繰り返し、出来上がったコンセプトをどのような媒体で商品化し、どのような形で発信していくのかを考えデザインに取り入れます。小さなことですが、この共有をしっかりと行い足並みを揃えることでプロジェクトの方向性に軸を作り、その軸を元に展開します。様々な展開物で的を外さないようにビジュアル軸を構築することで

間違えないデザインができます。

この展開=Howどのように発信するのか?
に繫がり、特性=何を(What)誰に(Who)というところをしっかりと見据えた軸があってこそ、どのような(How)発信方法が有効なのかを選択できるのです。

 

 

 

 

ターゲット

誰に(Who)という中でも、大まかに女性、若者層という絞り込みの中には様々なグループがあります。

 

ターゲット別集中力(時間と媒体とターゲット)

本来、人と言うのは集中力の維持が難しいので興味のない長い文章などを読むことはできません。

ただ、この集中力は興味によって変化します。興味のない参考書の文章は一行でも、もういいや。と僕ならなってしまいます。しかし、自分が好きな作家さんの小説や友達の手紙なら長い時間をかけても一気に読めたりしませんか?

例えばこの集中力をターゲット別に3つのグループに分けます。

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Aグループに情報量の多いチラシをデザインしたところで中々うまくいきません。それはまだ、入口にしかいないからです。こういったターゲットには情報のシンボライズ化が有効と言えます。いきなり多くの情報を文章で読ませたところでまず興味という入口に入っていないターゲットでは必ず失敗します。そのため、初見のターゲットが手にしたチラシ(短時間)には、まず興味を引くことができるビジュアルを考える。
そしてC既に利用したことがある=すでに興味があるということは、もっと知りたいターゲットと分類します。このターゲットは長い時間を掛けて情報を知ろうとするので多くの情報を取り込む集中力があります。このようなターゲットにはパンフレットやWEBで多くの情報をしっかりと整理したデザインが有効です。

このようにターゲット(who)をしっかりと想定するとどの情報(what)ビジュアルをどのような時間媒体(How)チラシ?WEB?で伝えるのかがより明確化し有効なデザインを考えることができます。

 

 

ビジュアルだからこそ伝わる

人は基本的に集中できない。と記しましたが、その短時間の集中で伝えることをデザインは可能にしてくれます。そしてそれはデザインの本質であると言っても過言ではないかも知れません。秀逸なデザインは言葉を越え、言葉を巻込むものだと思います。

言葉だけでは伝わらないこと

実際のお仕事からその例を抜粋させていただきます。
『伸びる服』
この言葉だけでは『伸びる』ってことは伸縮性の高い服というイメージになりますが、『伸びる』という言葉だけでは洗濯したときに伸びるというようなマイナスのイメージにも繋がるかもしれません。しかしこの言葉にこのようなアイコンを添えてみればどうでしょうか?
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(DEEPER’S WEAR、HighKickシリーズの商品ブランドアイコン)
服の伸縮性という商品の利点が正しく伝わりますね。またこのアイコンを入れることにより文章を少なくし読み易くしているのです。余計な文章を削ぎ落としシンプルにするだけで、言葉が意味を瞬時に伝え、文章を読み易くするのです。

 

 

 

伝えることの裏側に隠されたコンセプトメイク。このコンセプトをしっかりと形にするために発信していく方法として記憶に残ることで触れた継続性や意外性が重要とされ、そして大切な商品情報を正しく伝えるための優先順位を整理し、読み易くすること、そして一つのビジュアルとして美しくすることで、より伝わるデザインとなると考えています。

コンセプトだけではなくまた技術だけでもなく、小さな一つ一つの要素を総合して伝わるデザインができ、そして機能します。

デザインは動くことも言葉を発することもない。しかし、人の言葉を代弁し、伝えるためにこそあるものだと考えています。私がデザインをするうえで最も大切にしていることは、デザインの先の相手を想像し、そこにコミュケーションがあることです。

 

 

あとがき

5回に分けてデザインについて触れてきた 『デザインでできること』

部分的ではありましたが、その技術や考えについて記してみました。

日々お客さまの抱える問題と対面し、どのようにすれば正しく伝わるのか?そのことにいつも頭をひねり創造する毎日です。人がどう思うか?という感情の部分に触れるデザイン。その答えはいつも不確かなものです。その不確かなものをカタチとし発信するための解は、自身の経験や知識、デザインという枠の中では収まりきれない世の中を知るということであるということに直面し、日々努力の毎日です。

先に触れた『子供が描いた絵』にハッとする。練り上げられたコンセプトよりも、不確かな一瞬に心奪われることもあるのがビジュアルです。言葉では説明のつかない力は確かにあります。デザインはアートとは違うものになると思いますが、理論や技術に溺れすぎない様にデザインと向き合っていかなければと最近はよく思うこともあったりします。

 

まだまだ微力ではありますが、何か皆様の手助けができれば幸いです。

 

 

www.firsty-g.com

他記事へ
1.美しくすること

2.記憶に残ること

3.整理すること

4.読み易くすること

5.伝えること(現記事)

デザインでできること

 

 

4.読み易くすること デザインでできること

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デザインでできることその4=読み易くすること

読み易くするためには文字を大きくすればいい。確かにその通りですが、単純にそうではないです。

記載できる情報量が多くなると、文字を大きくすると収まりきれない場合もあります。

主に文章と簡易表があるブランディングのプレゼン資料が仮にあったとします。

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まずはなにもしない資料、文章量が多くてなんだか読む気しないなあ…と思いませんか?

実際にこれを読み易くしていきましょう。

 

 

文字の大きさ

文字と言うのは大きければ読み易いというわけではなくきっちりと整理して大小をつけることにより読み易くなります。また文章は行間を整えるとさらに読み易くなります。

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文字の大小をしっかりとつけて、行間を調整した物です。余白もとれてなんだかすっきりしましたね。

 

 

文字(FONT)を選ぶ

文章には大きさに応じて適した文字と太さがあります。
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文字を小さくした分、漢字が見にくくなってしまいました。このように文章の文字を小さくするとき、または長文の際は

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細めの文字を使用します。

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または明朝体で!!

明朝体は小さな文字や長文での可読性に優れ、読み手の疲労を軽減させる書体と呼ばれています。新聞や小説などの主に文章のみの媒体によく用いられていますね。

逆に見出しやタイトルなどインパクトを与えたい情報には太い文字が有効です。

 

字間

文字間を調整します。

見出しとなる文章の文字の間隔を狭くします。

英語や()などの約物の余計なスペースを埋めます。

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どうでしょうか?

見出しのブランディング、特にディンの部分の余計な空白がなくなりよりタイトルらしくまとまりました。これとは逆に空白をあえて空ける方法もありますが、それはデザインや伝えたい内容によって使い分けしたりします。
また()等の間に余計なスペースがなくなり横に読むと流れが良くなりますね。
このbefore、Afterでは文章の端もそろえています。beforeに比べafterは右端もそろっていて気持ちよいです!

その他、文字間で気をつけることが多いのが数字です。

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とくに”1″は前後に余計な空間が出来易い字です。

名刺などの電話番号などは必ず調整しています。

 

 

文字(FONT)選びその2

文字には等幅フォントとプロポーショナルフォントというものがあり、字の幅が均一かそうでないかという違いです。プロポーショナルフォントの方が美しく自然な形をしているので可読性に優れ文章や見出しにも向いています。

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等幅フォントなんて見にくいし、いいとこなし!使えないよ!

ということはなく、等幅フォントにも向いた状況はあります。

何もする前の資料です。

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最初は箇条書きと表の部分全てプロポーショナルフォントの明朝体を使用しています。

 

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プロポーショナルフォントでは表の中の英数値と表の下の英数字がガタガタで揃っていなくてなんだか見づらいですね

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等幅フォントだと一目瞭然!綺麗にそろって見やすい!!

 

英字フォント

英字フォントはオシャレなフォントや力強いフォントなど色々な形があって面白いですね。英字フォントを選ぶ基準として女性らしいデザイン=かわいいフォント等、デザインに合わせ雰囲気の合っているフォントを選びますが、ここにも不向きがあります。

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この二点のフォントをポスターのタイトルとして選んだとします。ポスターは遠くからでも見えるようにすることが大切です。

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遠くからぼんやり見た時に下のフォントではaとoが混合してしまい紛らわしいですね。この場合は上のフォントが適切といえます。

文字の形や特徴をしっかりと把握してユーザーの環境に合わせた書体選びが大切だと考えています。

 

 

 

合成フォント

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この文章では合成フォントといって、色々な文字を組み合わした文字を使用しています。私がよく使う、漢字=新ゴシック、かなカナ=ネオツデイ、英字=Helvetica_Neueの組み合わせです。かなカナ=ネオツデイは新ゴシックよりも形が柔らかく文章によいリズムがつき読み易くなります。英字も新ゴシックはカクカクしているのでHelvetica_Neueの方が美しいです。

 

文字を選ぶ基準は環境やアウトプットによって変化し、それぞれ適正なフォントを心掛けて選んでいます。プレゼン資料は基本的にはゴシック系を選びます。プロジェクターなどでスクリーンに映し出すことも想定した場合、モニター上ではゴシックの方が適しているからです。

印刷物でも印刷方法により大きく変わります。オフセットなら気にしない点も、シルクスクリーンや箔押しなら文字潰れが起きる場合もあります。紙種でも同様。

かっこいいという理由だけではなく、読み易くするための小さな工夫も考えてデザインしています。

 

 

最後にbeforeと最終形を見比べてみてください。

before

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after

 

 

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どちらがプレゼン資料として先方に喜ばれるでしょうか?

その4『読み易くすること デザインでできること』でした。

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1.美しくすること

2.記憶に残ること

3.整理すること

4.読み易くすること

5.伝えること

デザインでできること

3.整理すること デザインでできること

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デザインでできることその3整理すること

前回記憶に残ることでも少し触れましたが、整理すること=情報の整理です。伝えたい事柄、記憶に残したい事柄を整理し、ユーザーの理解を目指します。

 

優先順位

人が記憶できる領域には個人差がありますが、まず多くの情報を記憶することは困難です。そのため、あれもこれもと情報をつめこんだところで必ず失敗します。

そこで順位をしっかりと考えて整理することが大切です。またそれは媒体やそのユーザーの興味によって左右されます。

 

イベント会場で配られたチラシと?ゆっくりと座れるカフェで配られたチラシならどちらがゆっくり見れるでしょうか?

もちろん後者です。つまり前者でそのチラシに目を通す時間は非常に短いと考えられます。そのため、そのチラシ全面に多くの情報を入れたところで意味がありません。まずそのような短時間が予想されるチラシでは興味を引く入り口を一つだけ作ることが大切です。そのため情報の整理は要素を少なくし、重要度TOP1.2の情報のみをまずは目立つように整理する必要性があります。そしてその情報は文字だけではなく絵や写真のビジュアル要素が有効でしょう。

後者の場合(カフェ)は比較的落ち着いてチラシをみれるので情報料を多くできるものでもあります。

 

短時間

ポスター・看板

 

中時間

チラシ・フライヤー

 

長時間

WEB・カタログ

 

ここで簡単に展示会ポスターのレイアウトを3パターン考えてみました。

画像1

a

 

画像2

b

 

画像3

c

 

 

それぞれ適したレイアウトはどれでしょうか?

A.展示会前に店舗などで目立つよう高い位置に張られたポスター

B.駅構内に張られたポスター

C.展示会当日の会場前に看板として立てるポスター

 

 

a

画像1=まずタイトルがレイアウトされ、展示内容がその下、ポスターの縦中央付近にレイアウトされています。当日、立ち寄った来場者の興味が引けるようにこの情報を目立つようにしています。またビジュアルもポスター全体にレイアウトされポスター全体にイメージ要素イラストが広がっています。そして展示会情報、では時間(10:00〜17:00)とホール(A-3ホール)の文字が強調され大きくされています。

このレイアウトは「C.展示会当日の会場前に看板として立てるポスター」を想定して作成しています。

展示会開催情報はもう既にそこに足を運んでいる来場者がみるものですから時間とホール情報 以外の開催日•住所などは削除しても良いくらいの情報になります。また、当日に立て看板としてあるポスターですので目線は同じ高さ〜少し低い目線になりますので中央付近に情報と魅力をレイアウトし、来場者の興味を引けるようにしています。

 

b

画像2=文字要素はタイトルのみを左上〜中央あたりにレイアウトし、ビジュアル要素となるイラストを含めポスター全体の3分の2くらいでまとめています。そして下部分3分の1に情報を固めています。

このレイアウトは「A.展示会前に店舗などで目立つよう高い位置に張られたポスター」を想定して作成しています。

高い位置に張られるポスターなので、上部分には展示会の魅力を伝えるイメージ要素をメインにし、読ませたい情報は見上げなくても読みやすいよう下部分に固めてレイアウトしています。店舗に張られたポスターということで時間としても中時間ですので、文字のまとめ方もしっかりと告知しておいても読んでもらえます。

 

c

画像3=最後に「B.駅構内に張られたポスター」を想定したものです。歩行中に目にする物ですから横向きで少しでも視界に入るように横向きでレイアウトしています。

また、駅構内という条件は目にする時間として短時間ですのでタイトルの近くの目立つ場所に開催日を、そしてまた3パターンの中で最も本文コピーを大きくしています。会場情報開催時間は詳細としてまとめています。この段階ではまず詳細情報よりも展示会の魅力と最低限の情報日程を伝えるためのレイアウトを考えてみました。短時間=この記事前半でふれていた興味を引く入り口を強調しています。

 

三点とも少し極端なレイアウトでしたが、このようにポスターを見る人の状況、時間や位置、今回触れていませんが距離、サイズ、季節、興味などによってレイアウトも変わっていきます。状況に応じて正しく情報を伝える整理術、優先順位を常に考えることにより、より効果的なPRに繋がります。あれもこれもが失敗の原因にならないように情報整理から考えてデザインに取り入れています。

 

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1.美しくすること

2.記憶に残ること

3.整理すること

4.読み易くすること

5.伝えること

デザインでできること

 

2.記憶に残ること デザインで出来ること

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前回ブログその1『美しくすること』に続いて

今回はその2『記憶に残ること』について書きたいと思います。

憶えてもらうということは広告にとって大きな効果です。そのためにはどういう手段が必要なのか?

コンビ二で「カロリーメイトを買ってきて。」と友人に頼まれたとします。あなたはお菓子コーナーの中のカロリーメイトをどうやって見つけますか?黄色の箱を探しませんか?

頭の中にある商品の色や形で判断して探すこと=デザインで商品を判断しています。これは黄色い箱に入っているという記憶が頭の中にあるからです。

理由は様々ですが、何か憶えているものってありますよね。

その理由についてちょっと考えてみたいと思います。

この例えに出したカロリーメイト=黄色という記憶があるのはこの商品の特徴であり、発売からこのイメージを大切にし、変わることなく継続的に構築したブランド力がなせる効果です。(ロゴ、宇宙食を想像させるようなフォルムも素晴らしい。実はこのカロリーメイトは発売以来ほとんど改変されていない優れたオリジナルデザインであり、私も本当に大好きなデザインで、このブランド力の強さこそ理想とする指標でもあります。)

そしてこのカロリーメイトには記憶に残る要素、意外性、継続性を兼ね備えているところがすごいですね。

カロリーメイトの話はさており、知っているということが売り上げにつながる。知られているってことはものすごく有利なことですよね。では、知っているを目指すためにデザインで行う工夫を紹介します。

 

継続性

ブランディングにおけるアイデンティティ構築には記憶の連鎖を意識したデザインを考えます。

企業の顔ともいえるロゴマークやコーポレートカラーはweb、名刺、販促ツール等、どの媒体においても同じ使われ方をしており、統一性が保たれた展開がなされている。常に同じ見せ方を心がけることにより、チラシだけを見た人の記憶にwebデザインが同じ形で見えることで記憶の連鎖がおこり、覚えていなくても見たことあるかも。という判断になります。こういう小さな積み重ねが重要です。

○統一性のあるデザイン(道が一本化)

スクリーンショット 2015-09-28 17.04.54

×統一性のないデザイン(道が分岐化)

スクリーンショット 2015-09-28 17.05.37

また、この連鎖はビジュアルだけではありません。例えば、あの企業は破天荒なことをする企業だ!という印象もアイデンティティの一つ。こういう変化のあるアイデンティティ構築に対してはデザインも見た目の統一性はなくても毎回驚くようなインパクトのあるものを考える。これも一つの統一です。

連続して同じことを繰り返すことは、人の記憶に残るためにはとても有効な手段です。

 

 意外性

一冊の本があります。その本は活字で200ページ。その中の1ページ一言だけ青字でアメリカという単語があったとします。その本を読んだ後に登場人物や事柄よりもその青字の一つの単語アメリカを思い出す方が容易でしょう。

つまり記憶に残っています。なぜ残っているのか。それは平坦な中の変化だからです。

(ちなみに青という色は記憶に残りやすい色と言われています。)

この原理をデザインに置き換えてみましょう。赤いお菓子が陳列する商品棚に一つだけ青いお菓子が売られていたら?印象に残りますね。印象に残る商品が売れるかは別の話ですが、こういった一般的イメージ=記憶の中に何らかの変化を探すことによりインパクトを生むことは可能です。

スクリーンショット 2015-09-28 17.15.51

本の話に戻ります。この本の中にアメリカ以外に30個の単語が青字で書かれていたとしましょう。青字で書かれた変化をすべて記憶することは可能でしょうか?記憶力のいい方は憶えることはできるでしょうが、私はあんまり自信ないですね。。。

情報料が多くなると人は記憶しきれませんね。そのために、デザインでは伝えたい、記憶に残したい情報を整理し順序立てて目出させる工夫(変化)をつけます。この順位をつけ整理しながら必要な情報を削っていくことを私はデザインの引き算と言っています。

 

 

このように記憶に残るためには同じであることを連続して構築すること。=継続性
連続性の中に変化を作ることで記憶に残る=意外性
様々な情報や人々のイメージを利用して戦略を組み立てることにより記憶に残るデザインを目指します。

またこの人々の記憶=イメージを応用し、市場調査→差別化戦略を立てたり、アイデンティティ構築などの様々なデザイン戦略の一部として応用しています。

今回はその記憶に残るためのデザインを作るうえで考えていることの一部を紹介させて頂きました。記した内容はごく当たり前のことですが、以外とこういう小さなルールは見落としがち。このルールをしっかりと守り、企業のあり方や商品イメージをぶれさせなくするためにデザイナーが入っていたりするんですね。

 

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